恋に一番近くて遠い君
全く状況を理解できないままただ天良に引っ張られている陽生君。
50メートルぐらい走った天良は急に立ち止まり振り返る。
「っ痛てーよ!急に止まんなよ!」
「ちょっと陽生黙ってて。」
そして天良は大きく息を吸い
「今日も別行動だからー!2時間後ー、バス乗り場に集合ねー!」
「はっ?またかよ。」
私の少し前にいた陸玖が呟く。
「昨日は陽生で今日は天良もかよ。あいつら唐突すぎんだろ。」
「ははは...そうだね。」
2人してため息をこぼす。
すると私の携帯の着信音がなった。