恋に一番近くて遠い君
着信は天良からだった。


『美海、焦らなくていいから。美海のペースでいいよ。でも美海の恋が叶ってほしいって思ってる。私はいつでも応援してるよ。告白できなくても2人でいい思い出作ってね? ―天良―』



天良.....、いつも私は天良に助けてもらってばかりだな.....。



「頑張らなくちゃ。」



「ん?なんか言ったか?」


「ううん、なんでもない。今日で修学旅行最後だし、2人だけど思い出作ろ?」



すると陸玖は少しそっぽを向いてからまた私を見て



「そうだな、じゃあ行くか。」


いつもの笑顔でそう言った。



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