恋に一番近くて遠い君
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「なかなか見つかんねーな。」


「そうだね。やっぱり難しいな。」



あれからいろんなところを歩いて回ったけどいっこうに見つかる気配がない。


残された時間はあと数十分しかない。
もう見つからないのかな.....。


「なぁ、あれ。」


「ん?」


陸玖が指を差す方に視線を動かす。
すると周りよりも一際輝いている岩があった。


もしかして!?


「陸玖っ、行こ!」


私は陸玖の腕を引っ張って走り出す。
お願いっ!見つかりますように!






「はぁはぁはぁ...。」


走ったせいで息がしづらい。けどそんなこと今は考えてられない。


ゆっくりと小さな岩に近づく。
するとそこにあったのは.....



「うわぁ.....。」



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