恋に一番近くて遠い君
朝の果たし状と書かれた封筒のことが頭から離れず今日1日ぼーっとしていて気づけばもう放課後


授業中もうわの空で先生にも注意をされてしまった。



「美海ー!今日も実行委員の集まりがあるから一緒に帰れないの!」


「うん、分かった!頑張ってね!」


「ありがとう!気をつけて帰ってね?」


「うん!また明日ね!」


「ばいばい!あ、陽生また寝てたの?もう委員会の時間よ!」


バタバタと忙しそうな天良。
陽生君はいつも寝てるから放課後陽生君を起こすのが最近天良の日課になっている。

なんだかんだ言ってあの2人仲いいんだね。


まだ寝ぼけていた陽生君は引っ張られるように天良に連れていかれた。


他の子も部活に行ったり家に帰ったのか教室にはもう誰もいない。


「朝の封筒読んでみようかな...。」


鞄の中から無造作に入れてあった封筒を出す。
果たし状と大きく書かれた文字を見ただけで少し気味が悪い。


私なにかしたかな?



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