恋に一番近くて遠い君
「4時ぐらいに仕事終わるからその後一緒に回ろう、2人で」



陸玖がゆっくりとそう言った。



急に言われて少し固まってしまった。



それに2人でって…



「美海?」



「うん、一緒に回りたい」




少し照れくさくてうつむく。



「じゃあ4時に教室に来て」



「うん分かった。頑張ってね」



「ん、さんきゅ」



私の手首をゆっくり離して陸玖が背中を向けて歩いていく。



誘って、くれた…楽しみだな



たぶん今の私の顔にやついてる。



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