恋に一番近くて遠い君
握られた手首がまだ熱を帯びていてさっきのことが嘘じゃないんだって知らせてくれる。



少しぎこちなかったかな



心臓の鼓動聴こえてなかったかな



嬉しくて少しスキップしながら更衣室に向かった












そしてもうすぐ4時なので教室の前で仕事が終わる陸玖を待つ。



「ごめん、お待たせ」



「お疲れ様」



法被の袖を腕から脱いでいて腰の帯のところで法被が着崩れされてる。



そんな姿もかっこいい



「じゃあ行くか」



見つめてたのばれてないかな


そんなことを思いながら陸玖の隣を歩き始める。


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