恋に一番近くて遠い君

涙を止めようとしても次から次へと溢れてくる。



明日になったら目すごく腫れそう。
でもそんなことももうどうでもいいや。


グラウンドからは後夜祭のダンスを楽しむ人たちの笑い声などが聞こえる。



ほんとは私も今頃は陸玖と一緒にいたのかな。



そう思うとまた涙が溢れる。


私から逃げたんだ。
陸玖から逃げたんだ。



もしあの時私はただの幼馴染みとは思ってないって言ったら…


いやたぶん言えないな。



私これからどうしていけばいいんだろう。どう陸玖と接すればいいのかな。


さっきから同じことを考え続けてはため息を零し涙を流す。


「……もうつらいよ」



そう呟いた時だった



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