恋に一番近くて遠い君
バンッて思いっきり屋上のドアが開いた。


やばい、誰か来た。
こんな姿見られたら……



「美海」


え……この声


「美海、ここにいるのか?いたら返事してくれよ」



陸玖……?陸玖なの?



「なあ伝えたいことあるんだ」



伝えたいこと…?ほんとはもう何も聞きたくないよ。



「さっきは本当にごめん…」



でも陸玖は追いかけてきてくれた。
少し期待してた。陸玖は優しいからすぐ逃げて避けてしまう私を追いかけてきてくれるって。


陸玖はいつも私と向き合ってくれる。逃げているのはいつも私だ。


私も逃げずに向き合わないと

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