恋に一番近くて遠い君
「あいつらいつの間に」


陸玖は二人が出て行ったドアの方向を見たまま言う。


「さ、さぁ。いつからだろうね」


最初の頃の二人は天良が陽生君に対して冷たくあしらっていた感じ。


勉強会の時も修学旅行の時も天良と陽生君はケンカっていうか小さな言い合いみたいな事をしていた。


「まぁ陽生が天良を好きだってことは確定したな」


陸玖の言う通りだ。修学旅行らへんから陽生君は天良に惹かれているのかなって思ってたけど確信がなかった。


でもたぶん文化祭実行委員をやり始めてからかな?二人の雰囲気が少し丸くなった気がした。


言い合いをしてる姿も見なくなったし


陽生君が天良を見つめる視線が優しかったように感じたこともあった。




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