恋に一番近くて遠い君
買い物を済ませて私達は陸玖の家に戻った。


「ほい!とりあえず飲み物な!」



「ありがとうごさいます、親友君。」



「いいって!ていうかその親友君って言うのやめない?俺の事は陽生でいいよ。」



「え......あ、はい。は、陽生君?」


「ははっ、何で最後疑問形なんだよ。あと敬語も禁止な。」



「あ、はい。じゃなくて、うん。」



「ぷはっ、面白れぇな。これからよろしくな、美海。」



「あ、う、うん。」



「ちょっとあまり美海をからかわないでよ。」


「分かってるよ。」



名前呼びになっただけで何か少し距離が縮まった感じがするな。でもタメ口は少し難しいな......。



「ちょっとした二人の自己紹介も終わったとこでまた始めるか。」



「そうだね。あんた達には話してる余裕ないからね。」



う......、返す言葉がない......。


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