恋に一番近くて遠い君
「あ、美海、別に変なこと言ってないからね?陸玖がウジウジしてるから喝を入れただけだからね?心配しないで。」




俯いていた私に気づいたのか、天良は私にそう言った。



ごめん、天良。天良は何も悪くないよ。



「ううん、大丈夫だよ。」




笑顔で言えたかな?いや、絶対言えてないな。



だって天良の顔が悲しそうだったから。



「おーい!俺も班に入れてくれーって、なんでこんなに空気が重たいの?」



数分静まり返っていたところに陽生君がきた。
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