後輩くんが愛おしくてたまりません。
「でも、高畑さんの方を向くと、いつも真剣に本を読んでいたり予習をしていた……でもさ、気付いたんだ、俺」
「え……?」
「視線を感じる時は、いつも俺のそばに藤岡がいるときなんだ」
…!
「最初はさ、もしかして俺のこと見てるのかな俺のこと好きなのかな…って思ったんだけどね」
…恥ずかしいけど、と呟いて城内くんは
「だから今日、高畑さんを誘ったんだ」
チカラになりたくて、と城内くんは付け足した。
…城内くん、とっても良い人。
「今日、頑張らないとな」と城内くんは笑みを浮かべた。