真っ赤なりんご
次の日
「おっはよ〜!美月」
そう言いながら翔は、走ってきた。
「うん…」
私はあいまいな、返事をして早足で、
スタスタ歩いた。
「なんだよ…美月何そんなに怒ってんの?」
ちょっと、キレ気味で、翔が言った。
私も気分が悪くなり少しキレ気味で、
「別に…」と答えた。
学校に、着くと翔がキレて
「っんだよ!美月!俺なんかしたかよ!
なんかあるんなら堂々と
言えよ!」
翔が、机を蹴り飛ばして怒鳴るもんだから、みんなの視線がこっちに向いた。
「なにかした?って…バカじゃないの?
じゃあ、堂々と言わせてもらいます…!
私より…私より…まひろか好きなんでしょ?!」
今までの怒りが、涙と一緒に出てきた。
「な…お前見てたのか…」
動揺してるのか、翔が、小さい声で
オドオド言った
さっきまであんなに怒ってたくせに。
私は、もう怒りが止まらなくて…
「なにが見てたのか?よ!
きずかれないとでもおもってたの?
翔なんか…大っ嫌い!!」
私は、走って家に帰った。