真っ赤なりんご


次の日

「おっはよ〜!美月」

そう言いながら翔は、走ってきた。

「うん…」

私はあいまいな、返事をして早足で、
スタスタ歩いた。

「なんだよ…美月何そんなに怒ってんの?」
ちょっと、キレ気味で、翔が言った。


私も気分が悪くなり少しキレ気味で、

「別に…」と答えた。

学校に、着くと翔がキレて

「っんだよ!美月!俺なんかしたかよ!
なんかあるんなら堂々と
言えよ!」

翔が、机を蹴り飛ばして怒鳴るもんだから、みんなの視線がこっちに向いた。


「なにかした?って…バカじゃないの?
じゃあ、堂々と言わせてもらいます…!
私より…私より…まひろか好きなんでしょ?!」

今までの怒りが、涙と一緒に出てきた。

「な…お前見てたのか…」

動揺してるのか、翔が、小さい声で
オドオド言った

さっきまであんなに怒ってたくせに。
私は、もう怒りが止まらなくて…

「なにが見てたのか?よ!
きずかれないとでもおもってたの?
翔なんか…大っ嫌い!!」

私は、走って家に帰った。

< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop