7colors
「ふむふむ、静華ちゃん、あの人が好きなんだね!」

ビクッとした。
いや、内容にじゃなくて、いきなり後ろから話しかけられたからだけど。

「え、えーっと…町田さん?」
いきなり表れた影の正体は、最近うちのクラスに転校してきた町田里子という人だった。

「この前も話してたもんねー…って、はっ!
まさか彼氏っ!?」
「……」
「おぉっ、図星だ!!」
返す言葉もない、とはこういうことだったか。
本当に図星だった。

西島蒼。
成績優秀、スポーツもそれなりできる。ルックスも文句なしで女子からも人気があって。
なのにそんな彼が、2ヶ月程前、私に言った。
「好きです」
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