7colors

*****

その日も、いつもと同じ様にグラウンド前で突っ立って西島君をぼんやりと見ていた。

「今日、一緒に帰らね?」
そんな私の所へ来て、彼はこう言った。
その後に、今日は部活早く終わるから、と付け加えて。
当たり前だけど、いくらモテても、勉強ができても、クールでも、喋り方は普通の高校生男子だ。
私は、こくん、と人形の様に一回首を縦に振るだけで答えた。


顧問の笛の合図でサッカー部全員が集合し、「ありがとうございました」の合唱があってから、活動が終わった。
1・2年生は片付けを始め、3年生は帰り支度を始めた。

帰り支度を終えた西島君が他の部員に、「お疲れ様でしたー」と言って、私の所に来た。

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