僕の大切なひと


でも
待ってよ。




誰がお水あげるの?



ぼくがいなくなったら
桜の木に
誰がお水あげるの?



お水あげないと
この木だって
死んじゃうよ…。










それでも



ぼくの腕のなかで震えてるウサギさんが可哀想で



ぼくは、病院へ向かったんだ。



いっぱい走ったから
すごく苦しくて
倒れそうだった。




桜の木が心配だった。


お水をあげに
戻ろうかなって思った。



でも
ウサギさんが死んじゃうのは嫌だった。

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