人生、始めます。
「ん………………?」
目が覚めると、私はベッドの上に寝転がっていた。
「…………………!!!!」
ガバッ!!!!
布団を蹴散らして起き上がると、
「………………うわあ………」
現実に、来ていた。
この部屋は一言で言うとほんと、女の子、って感じの部屋で、
ぬいぐるみとか、クローゼットとか、可愛い物ばっかりある。
てか、ここ誰の部屋よ。不法侵入ダメ。絶対。
「ここは貴方のお部屋ですよ」
「うおおおおびっくりした!!!」ガタン
本当びっくりした。急に話しかけてくるんだもの。ツカさん。
「お気に召されましたか?」
満面の笑みで聞いてくる。
「ま、まあ…………嫌では、ない」
ちょっと小恥ずかしいけどね。
「ていうか、ここどこ?私の家じゃ無いんだけど」
「当たり前じゃないですか、貴方はこれから、
前の貴方とは違う人間として生活するのですから」
あ、そういうことか…………納得。
てっきり時間を戻してやり直す…………とかかと。
「あ、大事なこと、忘れていたのです」
?
「名前、何にしましょうか?」
あ、そうだった……………