人生、始めます。
「別に、前と同じ名前で良いんじゃ無いの?」
「駄目です。この世界でも、前の貴方は生きていたのですから。
同じ名前だといろいろめんどくさいのです」
そっか……………
名前………………うーん……………………
「前の名前のもじりとかにしたらどうですか?」
「静乃……………とか、どう?」
「おお!!!良いんじゃ無いですか!?貴方らしくて!」
そうかな。てかツカさんだったら私がどんな名前だしても
褒めてくれそうな気がする。
「この世界では、私と貴方は双子の姉妹という事にしているので、
いつでも一緒に居ることができるのですよ!」
凄いなあ。神パネー
「親とかどうすんの?」
「海外出張ということにしておきましょう。
高校生なので一応大丈夫ですよ」
「あれ?高校生?」
私死ぬ前社会人だったんだけど?
「死ぬ少し前からスタートしないと駄目ですよ~
あ、後、言っていませんでしたが、
この世界で生きていることのできる時間は、
前貴方が自殺した年になるまでです」
私が自殺した年は…………26歳だからーー
8年間も時間有るじゃない、楽勝!
「前の貴方は26年間生きてもやることをやりきっていなかったのですけどね」
う…………
釘をさすな。
そして心を読むな。
「また、やることをやりきったら直ぐに天に帰る事が出来ますからね」
「はいはい、分かりました。」
「それでは、よろしくお願いしますね、結姫 静乃さん。
双子の姉妹、結姫 津香として。」
こうして、私の第二の人生がスタートした。