片想い大作戦⭐️(完)
学校の門をくぐろうとした時だった。
「ちー!」
せな以外の誰かに、ちーと呼ばれた。
そう呼ぶのはせなだけで。だけどその張本人は私の隣にいて。
え?だれ?
そうおもったのはせなもいっしょだったようで、ふたりで声のするほうを振り返った。
「ちー、もうかえんのかよ」
「アキラ!?」
振り向いた先にいたのは、金髪の髪をかきあげて、私たちに近づいてくるアキラだった。
てかあんた、いつからちーなんて呼ぶようになったのよ!
そう言ってやりたいところだったけど、アキラが俺に任せろって言ってたことを思い出し、口を噤んだ。