片想い大作戦⭐️(完)
本当は今すぐにでも立ち去りたい勢いだったけど、二人の姿をみて目眩がしそうなほどショックを受けた私は、本当は嫌だったけど、ベッドで少し横にならしてもらうことにした。
ベッドに横になろうと校内スリッパを脱いだと同時。
「ちーどこか悪いの?」
ひなのちゃんとの会話を中断してせなが駆け寄ってきてくれた。
嬉しい。
嬉しいはずなのに、色々な感情が邪魔をして素直に喜べない自分がいる。
心配そうに私を覗きこむせなを見てふわりと笑うと、そのピンクとクリーム色の柔らかい髪に手を差し込む。
「ふわふわだね」
「ん、」
柔らかいそれに触れれば、甘い香りが風にのって私の鼻腔をくすぐる。
あー本当に愛おしい。
こんなにも好きなのにな‥‥‥‥‥。
素直になるって難しいや。
「せなありがと。ちょっと眠いだけだから眠るね」
「ん‥‥‥‥ゆっくりしなよ」
そう言って、せなの髪から手を離すと同時、私のスマホがLineの通知を知らせる。