片想い大作戦⭐️(完)
すっかり気の抜けた私は、ため息をついてアキラの横に腰を下ろした。
「てか話って何よ。
あんたのせいで、せなとの約束無しにしてもらってまで来たんだからっ」
「お、そーかそーか。
偉いぞなち〜」
‥‥‥‥‥‥なんなの一体。
全く何がしたいのかわからないし、謎すぎるんだけど、とりあえずアキラが何か企んでいることは明確で。
はやく本題に入ってもらおうと、体制を立て直した時だった。
「菜愛」
ふと、アキラがいつもと違った真面目なトーンで私を呼んだもんだから、すっかり気の抜けたわたしは、馬鹿みたいに素直に振り返った。
チュ。
キスをされるとは、思いもせずに。