片想い大作戦⭐️(完)
02.隣のアキラ⭐️
「はぁ」
「朝からうざってー溜息」
中々恋愛関係に発展しそうにない幼馴染みをおもってため息をつけば、右隣から飛んできた野次。
ちらりと視線だけを向ければ、クラスメイトのアキラが私をうっとしそうに見下ろしていた。
「‥‥‥どっかいってよバカアキラ」
「はぁん?」
菜愛(なち)テメーフザケンナ!
なんてぎゃあぎゃあと騒ぐアキラを見てふと呟く。
「はぁ、どうすればせなに振り向いてもらえるのかしら」
「‥‥‥‥‥せな?2組の?」
急に大人しくなって眉を寄せたアキラに、うん。と一つ頷くと体ごとアキラと向かい合う。
「ねぇアキラ。
小さい頃からずっと一緒の幼馴染みを落とすにはどうすればいーの?」