片想い大作戦⭐️(完)
03.衝撃の事実⭐️
「ちー、お昼たべよー」
クリームとピンクの可愛らしいせなにぴったりの髪をふわりふわりと揺らしながら4組の教室に入ってくるせな。
まっすぐ一直線にこちらへ向かうせなを、目をハートにさせた女の子達が興奮した様子で凝視する。
そんな視線に気づいているのか気付いてないのか、気にする様子をみせないせなは、私の机の前に座る。
「今日ね、ちーの好きな甘い玉子焼き入ってんの。後であげるね」
ニコッ
殺人級の可愛さで笑顔を零すせなに、冷静を装ったわたしの心臓はうるさいくらいに音を立てる。
「せな、こんな風にいつも私とお弁当食べてたら彼女できないよ?いいの?」
ズルいけど、彼女なんていらない。そう言ってくれるだろうと信じて探り探り、せなにそう聞いてみれば予想外の答えが返ってきた。
「ん?彼女ならそれなりに出来てるから大丈夫」
はい?