私のストーカーが純愛すぎます!
私、日向葵は地獄の受験生から無事高校二合格し、
絶賛春休みを満喫中です!
今日は中学から仲の良い私の親友、莉央と買い物。
今日も平和に過ごせる。
そう思ってた私。
「葵さん、好きです!
僕と付き合ってください!!!」
しかし、たった今それが壊されそうになっていた。
彼の告白に対し、今まで、恋愛に全く興味がなかったといえば嘘になるが、恋沙汰に疎かった私は、
「ふぁい?」
と、変な返事をしてしまった。
我ながらひどい声だ...。
すると彼は、
「今、はいって言いましたよね!?
こ、こここ、これはもしかして、その、付き合って頂けるんですか!!?」
目をキラキラさせながら爽やかな笑顔を返してきた。
さっきまで頭を下げていて、顔を見ることができなかったがよく見ると、
彼はきっとイケメンの分類に入るであろう容姿だった。
栗色の髪に、優しげな瞳。
男子だからか、やっぱり背は高い。
てっ、冷静に解析してる場合じゃない!
「いや、あの、はいっていうのは、その違くて...というか、誰ですか!!?」
「あ、すいません!葵さんとこうして実際に会うのは初めてでしたね。
僕は、柳 優希です。付き合ってください!!」
ん?実際に会うのは...??
「えっと、それはどういう...」
「僕、葵さんのストーカーですから!!!」
あ〜!なるほど、ストーカーか。
だから名前も。なるほど納得!!!
ん?
「ええええぇぇぇぇ!!!!!!」