私のストーカーが純愛すぎます!


しばらく、朝なのにテンション高い二人の会話についていけずそのまま、ストーカーと登校することになった。




「ねぇ」




「なんでしょう?葵さん」



やたらとキラキラした視線を向けてくるなぁ。



「彼氏じゃ、ないんだけど」



と私が言うと、ストーカーもといい優希くんは、先ほどのテンションとは打って変わって、しゅんっ、となってしまった。




「すいません。つい、お母様に会った途端緊張してしまって...。

この方が将来僕のお母様になるなんて、で早とちりしてしまいました」




付き合うことはもう確定ですか、そうですか。





「あ、あともうひとつ。なんで私と同じ制服で同じ道歩いてんの?それ、コスプレ?」



「僕、そんな老け顔ですかね...。

あ、ちなみに僕は葵さんと同じ高校通うつもりでしたから!!」



さすが、ストーカー。

私の通う高校までリサーチしてたとはっ!



「え、もしかして毎日迎え来ちゃう系?」



「もちろんです!だって、家隣ですし」




...終わった。




確実に今、私の高校生活が終わった。




ストーカーと一緒の生活なんて...!
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop