私のストーカーが純愛すぎます!
しばらく、朝なのにテンション高い二人の会話についていけずそのまま、ストーカーと登校することになった。
「ねぇ」
「なんでしょう?葵さん」
やたらとキラキラした視線を向けてくるなぁ。
「彼氏じゃ、ないんだけど」
と私が言うと、ストーカーもといい優希くんは、先ほどのテンションとは打って変わって、しゅんっ、となってしまった。
「すいません。つい、お母様に会った途端緊張してしまって...。
この方が将来僕のお母様になるなんて、で早とちりしてしまいました」
付き合うことはもう確定ですか、そうですか。
「あ、あともうひとつ。なんで私と同じ制服で同じ道歩いてんの?それ、コスプレ?」
「僕、そんな老け顔ですかね...。
あ、ちなみに僕は葵さんと同じ高校通うつもりでしたから!!」
さすが、ストーカー。
私の通う高校までリサーチしてたとはっ!
「え、もしかして毎日迎え来ちゃう系?」
「もちろんです!だって、家隣ですし」
...終わった。
確実に今、私の高校生活が終わった。
ストーカーと一緒の生活なんて...!