もう一度あなたに恋をした。



もう無理だった。堪えきれなかった。



あんな場面見た後じゃあ、そんな事言ってくれるなんて微塵も思わなかったから。




画面にポタポタと、温かい雫が落ちる。






佐伯くん…佐伯くんっ…!









握り締めていた携帯が震えて、着信を知らせる。








「……もしもしっ…」


『先輩っ!!ハァ……良かった…』






一番、聞きたかった声。

大好きな、優しい優しいあなたの声。




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