もう一度あなたに恋をした。




「別に調子乗ってない。手を出さないって約束破ったのはそっちじゃん。」



おじけず言い返すあたしが気に食わなかったみたいで、拓海の眉間のシワが更に深くなる。



「お前みたいな高飛車女なんて、ただの身体目当てに決まってんだろ!自惚れてんじゃねーよ!」




…あーあ、面倒くさい。
思い通りにいかないと逆ギレする典型的なダメ男タイプ。


そういう奴だと見抜けずに付き合ったあたしも悪いけど、こういう奴は大っ嫌い。



シカトを決め込んで踵を返した瞬間、腕を掴まれる。




「ちょっ…離して!」

「ついてこい。」




拓海はそれだけ言うと、あたしの腕を掴んだままどこかへ早足で歩いていく。




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