もう一度あなたに恋をした。





「ちょっ…何で閉めるの?!開けてよ!!…きゃっ?!」



ドアに向かって走りだした瞬間、物凄い力で後ろから引っ張られて、反動で尻もちをついた。



すかさず拓海があたしの体に馬乗りになる。


手首をがっちり固定されたのに気付いて、よいよヤバい状況だ、と冷や汗が全身から吹き出てくる。






「やっ…やだやだ!やめて!!!」




迫り来る恐怖の中、出来る限りの大きい声で叫んでみるが、部室中を寂しくこだまするだけ。





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