もう一度あなたに恋をした。
それは一瞬の出来事だった。
バァァァァァン!!!!!と、部室に
けたたましい音が鳴り響いたと思ったら、目の前を覆っていた拓海の体がフッと離れて、その瞬間拓海の体が部室の奥へと吹き飛んだのを見た。
「たっ、拓海?!!」
…………え? ええ、え?
何が起こったの……?!
ふと見上げると、肩で息をしながら拓海を睨みつける…佐伯くんがいた。
「てめぇ…!何すんだよ!!!」
赤くなった頬を抑えながら立ち上がる拓海を見て、やっと状況を理解できた。
佐伯くんが…拓海を殴り飛ばしたの…?