もう一度あなたに恋をした。




「高崎先輩が拓海先輩に引っ張られて、部室の方に行くのを見たんで。おかしいなって思ったら案の定っす。」



「なるほど…あ、やっぱりあれ、鍵壊しちゃったの?」




佐伯くんが蹴破ったドアの事。




「あー、一昨日、俺ら1年でふざけて遊んでたら、鍵壊しちゃったみたいなんすよね。拓海先輩だけ部活来てなくて、知らずに鍵かけたみたいっすけど。」



壊しておいて良かったっす。と付け加えて、佐伯くんは満面の笑みをあたしに向ける。




話の内容からして、佐伯くんもサッカー部なんだろう。



今度、こっそり練習見てみようかな…とか思っちゃったり。




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