もう一度あなたに恋をした。



引きずられるようにして辿り着いてしまった学校のグラウンドは、休日だというのに多くの生徒で賑わっていた。


その大半が女子生徒。




「ほら、ここにいるほとんどが佐伯くんのファンの子なんだよ!」




雅が指さすのは、なにやら甲高い悲鳴にも似た声を出しまくっている人の群れ。


グラウンドを囲むフェンスにしがみ付くように試合を見てた。




休日に学校来た事なかったため、初めて目の当たりにするこの異様な光景に少しビビっていると…






「佐伯くぅーーーん!!!」

「きゃー!こっち向いた!!」

「頑張ってー!!佐伯くーん!!」





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