もう一度あなたに恋をした。
「俺、まさか先輩がいるなんて思わんで、フェンスの向こうにいるの見えた瞬間、飛んで行っちゃいました!」
なんとも爽やかに笑ってくれる佐伯くん。
今日はあの表情はなく、ずっとにこにこしてて安心した。
「にしてもすごいんだね、佐伯くんの人気っぷり!」
「あー、うるさいでしょ。」
「んー確かに慣れなきゃ辛いかもね。あんなにモテモテだとは思ってなかった!」
すると、佐伯くんがしゅんとなる。
ヤバい!!
…時既に遅し。
「いくらモテても、戻ってこなきゃ意味ないんすよ。」