もう一度あなたに恋をした。
「部活後で汗臭いけど、我慢してくださいね。」
全然…汗臭くなんてなく。
温もりがしっかりと伝わってくる。
目の前の佐伯くんの背中からは、昨日のジャージと同じせっけんの香りがして、安心して思わずぎゅっとしがみついてしまった。
その瞬間、佐伯くんの体がピクリと反応する。
しまった…!調子に乗ってもっとくっついてどーする!!
自分に突っ込みを入れながら慌てて少し離れると…
「先輩。」
急な佐伯くんの真剣な声色に、顔を上げる。