もう一度あなたに恋をした。
「あー、もう!鈍いんだか天然なんだか。」
呆れたようにメロンパンにかぶりつく。
おいおい、2限目の前で早弁かよ、雅。
「で、メールとか電話とかしてんの?」
「いや、全くと言っていいほど何もなく…」
そう、番号を教えたあの日以来、実はちょっと待ってみたりもしたけど…これといった連絡は特になくて。
これで先輩助けに行ってやれますって言った割には、あたしが番号教えたってだけで、佐伯くんの番号は聞いてない事にそこで気付いたのだ。
本来話そうとしてた話をはぐらかすための口実っていう説が本当だったとしたら、頷けるけど。
「う〜〜〜ん…謎多き男よねぇ。」