もう一度あなたに恋をした。




メロンパンのカスを口の周りにつけて呟く雅に、そればっかりは同感する。




ほんとたまにだけど、佐伯くんが何考えてるか分かんない時もあって…


読めない人だなぁ。と、さほど気にしてはなかったけども。





「って噂しとれば電話キター!!っていう小説みたいな展開になればいいのにね!」



って笑いながら食べ終わったパンのゴミを丁寧に折り畳むのはいいが、先に口まわり拭きなされ、雅さま。




心の中でそう呟いてたら、机が微振動を起こしているのに気付く。



目の前の携帯のランプが点滅してるのを見て、机が振動してるんじゃなく、携帯のバイブによるものだと理解する。









知らない番号からの着信だった。





ま、まさか…!!


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