もう一度あなたに恋をした。




耳を疑う。



やっぱり佐伯くんだった。

でも、電話から弱々しく聞こえた声は、佐伯くんではない別の誰かなんじゃないかと思うほど、ひどい声をしていて…



『先輩…あいたいっす………』



そんでもって、甘えん坊。

なにそれすっっげー萌えるんですけど…!!!


…じゃなくって!!!(笑)





佐伯くんの様子にすぐにピンときた。




「佐伯くん、もしかして…風邪?」




そうじゃなければ、こんなおじいさんみたいな声になるはずない。





『正解っす……』





ビンゴ。



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