もう一度あなたに恋をした。
それにしても今日は朝から気が重い…
重い足取りで教室に入る私に気付くなり、「紫穂!遅いよ〜。」と笑顔で駆け寄ってくる親友の河村雅(ミヤビ)。
親友の顔が視界に入ると、少しの安堵感を覚える。
でもこのなんとなくのダルさがどうしても嫌になり、
「ごめん雅、やっぱちょいサボるわ!」
と顔の前で手を合わせた。
雅の「え〜〜!またぁ〜?!」という声と同時に、踵を返して教室を出る。
顔だけ振り向くと、雅の名残惜しそうな顔が見えたから、にっこり笑って手を振っておいた。
雅はどうやら私がほんとにサボるだけだと思ってるところだろう。だけど今日は何故かほんとに少しだけめまいがする…