もう一度あなたに恋をした。



「雅。」


「うん?」


「あのね…」


「うん。」


「…好き。」


「…なんかあたしが告白された気分なんですけど!」



ケラケラと笑いながらツッコんできたと思えば、優しい眼差しに変わる。



「うん、分かってるよ。にしても、自覚すんの遅すぎだから!」


「…いてっ!」



思いっきり食らわせられたのは、デコピン。




いつもなら仕返しのひとつでも試みてるところだが、今のあたしはそんなの気になんないぐらい、ドキドキしてる。


< 88 / 116 >

この作品をシェア

pagetop