もう一度あなたに恋をした。
episode 5
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ピッピーーーー!!!!!……
けたたましいホイッスルの音で、校内戦は終わった。
…圧巻だった。
佐伯くんはまだ1年生だというのに、先輩達に負けないぐらい走り回ってて。
差なんて全然感じない。
素人のあたしが見ても佐伯くんのサッカーは、目を奪われるようなプレーだった。
「紫穂、佐伯くんすごかったね!」
「うん…うんっ!!」
気付けばフェンスにしがみ付いて、女子集団に負けないくらいの声を張り上げて応援してたため、喉がカラッカラだ。