てめぇーの地獄
東京で テロ
真夏日が 続き あさから蒸し暑く、会社に 向かう人々も 疲れていた。

都内に 向かう本線も 環状線などの交差点付近では、車も思うように すすまない!

今日 会議に向かう 長瀬もそんな車の波にいた。

チョイと古目の 黒ぬりの高級外車で 見るからに やってる職業が うかがえる。ろくな会議じゃない。

昨晩 遅くまで、仕事を してたのか?遊んでいたのか? 長瀬は、後ろの席で 爆睡している。

長瀬 浩二(ながせ こうじ)31歳 男性
職業 もちろん ヤクザ!髪は、短めの体育会系のマッチョだ。
「兄ぃーダメですねーぇ
兄ぃーが なかなか起きないから!! ラッシュにハマったみたいすぅ」

運手席から 声を かけるのが 舎弟の辻本(つじもと) ヒデキ  25歳だ。 マッチョと言うより 腹の出っ張った 小デブだ。長瀬が、辻本の呼び掛けで、目をさます。

「つじもぉー!!てめぇが 早く起きないから、俺の目覚めが おくれたんだ・・・なんとかしろ!! がぁー」

「今日そんなに やばいんすか??」

「あんーぁ 親父に会うんだよ 親父は こまけぃ!
から 遅れると グジュグジュ うるせんだよ!!」

親父とは 長瀬の父親だった。

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