【短編】甘い薬
突然の出来事に雅哉は驚いて目を見開いてる。


そりゃそうだよね・・・私からのキスって初めてだもんね。


っていうか、自分からやっといてアレなんだけど、今更になって恥ずかしくなってきた。


ど、どうしよう・・・こんな大胆な事して、嫌われちゃわないかな・・・。










「薬は1回2錠、じゃねぇの?」







風邪ひいて辛いくせに、悪戯な笑みを浮かべてる。


もう。そういうことにはすぐに頭が回るんだから。


だけど拒否しない私も、どうかしてるよ。


風邪がうつるってのに、2回もキスしちゃったんだから。








「あーあ。明日絶対、私に風邪うつってるよ・・・。」
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