【短編】甘い薬
ベッドに倒れこむ私。


雅哉は上から見下しながら、悪戯な笑みを浮かべた。


ボーっとする頭で、何する気だよ、と考えてみるものの、上手く頭が回らない。



もう何も考えずに眠ろう・・・そう思って目を閉じた。


すると耳元から聞こえてきた甘い声。












「即効性の薬、あげようか。」







さっきからずっと悪戯な笑みを浮かべてたのは、そんなことを考えていたせいなのか。


私を見つめて返事を待ってる。



だけど私が何て答えるかなんて、雅哉はわかりきっているでしょう?














「・・・欲しい。」
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