君と家出中…

困惑してる私を見て、彼はまだ笑っている。


『行くとこないなら俺んち来るか?』



こ、こわい!!!



私は全力で首を横に振った。



そんな私を見て彼は声を出して笑う。




『こわーいお兄さんもいるから、早く家に帰れよ、家出少女!』



立ち上がり、私の頭をポンポンと優しくたたいて、彼は駅の方へ歩いて行ってしまった。
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