君と家出中…

駅前の牛丼屋さんに入ると、日付けが変わっている事に気付いた。


お父さんとお母さん、おばあちゃんも心配してるだろうな…


捜索願いとか出してたらどうしよう…



悪いことをしているような罪悪感があるのに、少しワクワクもしていた。



普段ならとっくに門限を過ぎている、こんな遅い時間に牛丼を食べて大人みたいだ。



心細くないのは、遼が一緒にいてくれるからだと思った。


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