幼なじみがイケメンをこじらせたんですが。
最初から、この騒ぎかよ……なんて、うんざりとため息を吐く空琉に、希良が笑う。
「いや、オレは、かなりわくわくしてるんだぜ?
最近は『クールジャパン』とかって言って、イタリアでも日本食も日本製品もブームだったし。
いきなり、兄貴も出来たし。
それに、何より。
噂の青葉さつきにも早々に出会えたし。」
そう言って、希良は、わたしに向かって極上に機嫌のいい表情(かお)を見せた。
「そう言ったわけで、オレ。
本当は『雪村空琉』じゃ無いけど、今、さつきに言ったコトは本当だぜ?
さすがに、今すぐ返事を聞くのは、待ってやるけど。
絶対、前向きに検討しろよ!」
「なによ、ソレ!」
ヒトの意見を聞いているのか、限りなく謎の方向で、希良は手を振りさっさと職員室に向かい。
それを追うように、また。
空琉も「おい、待てよ!」って怒鳴って消えてゆく。
そんな二人を、わたし。
ただ、ただ驚いて、呆然と見送ったんだ。
「いや、オレは、かなりわくわくしてるんだぜ?
最近は『クールジャパン』とかって言って、イタリアでも日本食も日本製品もブームだったし。
いきなり、兄貴も出来たし。
それに、何より。
噂の青葉さつきにも早々に出会えたし。」
そう言って、希良は、わたしに向かって極上に機嫌のいい表情(かお)を見せた。
「そう言ったわけで、オレ。
本当は『雪村空琉』じゃ無いけど、今、さつきに言ったコトは本当だぜ?
さすがに、今すぐ返事を聞くのは、待ってやるけど。
絶対、前向きに検討しろよ!」
「なによ、ソレ!」
ヒトの意見を聞いているのか、限りなく謎の方向で、希良は手を振りさっさと職員室に向かい。
それを追うように、また。
空琉も「おい、待てよ!」って怒鳴って消えてゆく。
そんな二人を、わたし。
ただ、ただ驚いて、呆然と見送ったんだ。