うさぎと恋

「まぁとにかく、あそこに行くのに誰の許可もいらないし、遠慮する必要もないからな?」


「はい!」


いい人だ!
いまだに「失せろ…っふ!」とか言って笑っている点を除けば!!


もう、ホントに恥ずかしい…!
ちょっと勉強しなきゃかな


「じゃあ、俺らはここらへんで」

「あ、はい!」


もうこんな時間!
お昼御飯間に合うかな??


「うさぎちゃん…」

「佐々木です…」

「また、ね…?」


無視ですかい!!

でも、

「はい!また!」


「また」って言葉が、誰かとの約束が、こんなにも嬉しいのは、なんでだろう…


こんなにも暖かい気持ちになるのは、なんでだろう…



先輩との出会いは、たくさんの暖かさと、少しだけの切なさを残すものでした






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