闇の向こう側で~あなたの進む道~

だけど、まずは美海を……。


自分の上着を美海に被せる。


そして、棚らしき物の中にあった

タオルケットを掛けた。


涙を優しく拭い、髪を撫でる。



こんな姿にさせたあいつらに対する怒りと

自分の不甲斐なさに落胆し、

自分にも怒りを覚える。



いつの間にか男は

顔の原型を留めているのかと

疑いたくなるくらい無惨な姿になっていた。

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