闇の向こう側で~あなたの進む道~
だけど、それが言えなかった。
隼人「それが……」
龍「言え」
未だに躊躇う隼人に強く言いはなった。
時々怖くなる。
ほんとにこいつは龍なのか、と。
隼人「篠崎悠の再婚相手は組の人間です。
しかも、隣の県を占めている大きな組です。
どうやって知り合ったかなどは不明ですが」
隣の県……。
聞いたことがある。
ここまで噂が流れてくるほどの組だ。
それなりに大きな組なんだろう。
龍「そいつがバックについていることは分かった。
だが、なにをそんなに警戒している」