海賊王女と無敵な人魚の王子さま
「おケガはありませんか? イリス……イリス・フロンティエ-ルさま!?」
身体は大柄だけど、暑苦しさを微塵も感じさせない、どこか品のあるイケメンだ。
わたしより十才年上の二十七歳で、小さい時からなんだかんだと側に居る。
ジーヴルは、紅の自由号の副船長やってくれてる、年の離れた兄さま役、って所だ。
だから。
わたしが、泳げることも知ってるし。
船から跳ね飛ばされて、海に落ちても大丈夫だって判っているはずなのに、ね?
普段陽気な彼が、今日は心配そうな顔をみせていた。
「今日は、いつもと違う……なんだか嫌な予感がします」なんて。
整った眉を寄せているのを見て、わたしはにこっと笑う。
身体は大柄だけど、暑苦しさを微塵も感じさせない、どこか品のあるイケメンだ。
わたしより十才年上の二十七歳で、小さい時からなんだかんだと側に居る。
ジーヴルは、紅の自由号の副船長やってくれてる、年の離れた兄さま役、って所だ。
だから。
わたしが、泳げることも知ってるし。
船から跳ね飛ばされて、海に落ちても大丈夫だって判っているはずなのに、ね?
普段陽気な彼が、今日は心配そうな顔をみせていた。
「今日は、いつもと違う……なんだか嫌な予感がします」なんて。
整った眉を寄せているのを見て、わたしはにこっと笑う。