海賊王女と無敵な人魚の王子さま
「大丈夫よ、ジーヴル。
いつものコトだし!
何より、自分で紅の自由号を海賊船に突っ込むように命令したんだもの!」
わたしは『ありがとう』代わりに、ジーヴルの背中を一瞬抱き締め、彼の腕の中から這いだした。
そして、敵の海賊船を見つめる百人の仲間たちに向かって、叫ぶ。
「さあ、みんな!
相手は、このサフィール海を荒らし回る海賊よ!
遠慮も容赦も要らないわ!
この海の平和を守るため!
海賊キラー『紅の自由(ルージュ・リベルテ)』の名において、キレイさっぱりやっつけるのよ!」
「「「おおお!!」」」
紅く、長い髪を潮風になびかせて、右手を天に突き上げれば、十七才にしては、低めの身長のわたしだって、ちょっとは大きく見えるかな?
わたしの声に仲間たちが応えて怒鳴れば、敵の海賊船長が他の海賊たちと莫迦にしたように笑った。
いつものコトだし!
何より、自分で紅の自由号を海賊船に突っ込むように命令したんだもの!」
わたしは『ありがとう』代わりに、ジーヴルの背中を一瞬抱き締め、彼の腕の中から這いだした。
そして、敵の海賊船を見つめる百人の仲間たちに向かって、叫ぶ。
「さあ、みんな!
相手は、このサフィール海を荒らし回る海賊よ!
遠慮も容赦も要らないわ!
この海の平和を守るため!
海賊キラー『紅の自由(ルージュ・リベルテ)』の名において、キレイさっぱりやっつけるのよ!」
「「「おおお!!」」」
紅く、長い髪を潮風になびかせて、右手を天に突き上げれば、十七才にしては、低めの身長のわたしだって、ちょっとは大きく見えるかな?
わたしの声に仲間たちが応えて怒鳴れば、敵の海賊船長が他の海賊たちと莫迦にしたように笑った。